本原稿ではFXの初心が覚えるべきレジサポ(レジスタンスライン・サポートライン)の引き方を解説しています。これはチャートの波に関係することで、レートを意識することでエントリーやイグジットなど、トレード戦略が立てやすくなります。
FXはレジスタンスとサポートの繰り返し
FXをはじめてしばらくすると、レジスタンスライン、サポートラインという言葉を覚えます。レジスタンスは上値抵抗線、サポートは下値支持線のことです。いずれも抵抗線のことで、そこで値動きが止まる、または止まりやすいとされるレート(プライス)です。レジサポとも呼ばれます。それまでとは違う値動きをするプライスアクションが起こしやすいレートともいえるでしょう。
レジスタンスラインは一度抜けるとサポートラインになるケースが少なくありません。次の画像をご覧ください。
この画像もレジスタンスがサポートになっている例です。初心者の方には少し分かりづらいかもしれません。インジケーターのジグザグを使ってみましょう。
レジスタンスラインがサポートラインに変わっています。ラインと書いていますが、実際は分足では数ピップス、時間足やそれより大きな足では数十ピップスの幅がある場合もあり、ラインというよりゾーンといっても良いかもしれません。
このレジサポのレート付近は、エントリーやイグジットのポイントになりますので覚えておきたいレートです。
ブレイクしたローソク足の起点のレート
レジスタンスやサポートラインのレートと同様に注目したいのがそれをブレイクしたローソク足の起点となるレートです。
上のチャートでは赤ラインがレジサポ、青ラインがブレイクした足の起点です。このポイントはなんらかの抵抗線になることが多いので、覚えておきたいレートです。
レジサポラインがわからないときは終値のラインを使う
初心者の頃はローソク足の波がわかりにくくレジサポのラインがよくわからなかもしれません。そうした場合は、ZIGZAGを太くして表示するか、ライン表示すると見やすくなるでしょう。
ライン表示したチャートにレジサポラインを足して表示しています。
レジサポラインの引き方は人それぞれ
時間足はゾーンで考える必要があると上述しました。下のチャートをご覧ください。
このチャートは30分足に4時間足を表示しています。30ふん足でヒゲで引いた場合のレジサポは青のラインです。ピッタリ収まっています。
しかし、レジサポを突破している中央あたりの4時間足の陽線をご覧ください。その前の足は4時間足の実体の頭でラインが引けます。4時間足のチャートを基準にしている人で、ヒゲを考慮しなければ、ここがレジサポだと考えます。
もちろん、人によって厳密にヒゲの先でレジサポのラインを引く人もいるでしょう。レジサポの引き方は時間足で変わりますので、基本は自分が基準とする時間足のチャートで弾き方を決めるのがベストです。なぜなら、うまくサポートするとき、しないときが徐々にわかってくるからです。
基準を設けず、行き当たりばったりで時間足を変えたり、ヒゲで引いたり、実体で引いたりしていると自分のノウハウの構築に時間がかかりすぎてしまいます。
トレードで大事なのは、自分の基準とチャートの見方を確立することなのです。
まとめ
FXの初心が覚えるべき3つのレートとして、レジスタンスライン、サポートライン、ブレイク足の起点を紹介しました。また、レジサポの引き方として、終値で引く、実体で引くなど、さまざまな引き方があることを解説しました。