専業FXトレーダーになるための準備とは

専業トレーダーになるには

はじめに

専業FXトレーダーになるために準備すべきことは何か。本原稿は、FXが好きで、将来はできるなら専業トレーダーとしてFXで生計を立ててみたい!そんな思いを持っている方に向けて書いています。

さて、FXは相場のクセや概況を知り、手法など、さまざまなことを身につけなければ勝ち残ることはできません。この記事を読む人はFXトレードが面白いと思い、できるならFX一本で生計を立てて、自由に生きたいと考えているのではないでしょうか。

私は10年ほどFXをしていますが、専業ではなく兼業です。しかし、仕事柄1日10時間以上はチャートを見ることが可能で、一頃は専業のデイトレーダー並みにチャートに張り付いていました。

そうした経験からデイトレードやスキャルピングを中心とする専業トレーダーになることを想定した記事にします。スイングでも通常する部分はあるかもしれませんが、デイトレーダーをイメージして本原稿を書きます。

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そもそも専業トレーダーになる必要があるのか?ま

FX投資だけでいいのか
PRTIMESより

いきなりですが、そもそも専業トレーダーになる必要はあるのでしょうか? 上のアンケートはPRTIMESに掲載していたFXトレーダーを対象としたアンケートです。FXだけでなく、他に投資している人が半数にものぼります。

「専業トレーダーは1日中、チャートを眺めれらるので、チャンスが多いはず」「時間があれば、負け越すことはないはず」など、いろいろな考え方があるかとは思います。

しかし、本当にトレードが好きで専業になりたいのか、単に今の生活から抜けだしたいためにFXに賭けてみたいのか。その辺はしっかり考えた方がいいのではないでしょうか。

動画などでは専業トレーダーの人たちが、自由気ままに暮らしているように見えます。おそらく、専業トレーダーになりたいと感じている、多くの人はトレードが好きというより、お金のことを心配せずに自由に生きたい!というのが核心にあるのではないでしょうか?

もしそうなら、FX以外の道を閉ざす必要はありません。お金と時間を手に入れるのはFX以外にたくさんの方法があるからです。「専業一本!」と決めつけずにいろんなことを体験した方が人生は楽しいはずです。

しかし、専業への憧れがどうしても拭えないならいきなり専業になるのではなく、計画を立てて自分のスタートラインに立てるようにしましょう。

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専業トレーダーは、全方位で思考する

相場感が必要
FXトレーダーは相場ごとの特性を把握しておくことが重要だ

専業トレーダーになるためには何が必要なのか?

資金やトレードルールの確立に加えて、相場への対応力が何より重要です。ご存知かと思いますが、相場は、レンジとトレンドを繰り返しています。

初めてFXに挑戦した時、たまたま自分の選んだ通貨がトレンド入りしていると「FXは思ったより簡単だ。会社をやめて専業に挑戦してみよう!」なんて思うかもしれません。

デイトレードレベルでも明確なトレンドなら、爆発的に儲かることがあります。マイナスになっても持ち続ければ、儲かる。そんなボーナス相場があります。

自分が確立した手法もうまく機能する。自信もつきます。しかし、相場はトレンドが出ていてもその強弱でも全く違う顔を見せます。

少なくとも次の対策を自分なりに立ててください。

□トレンド対策

  • 強いトレンドが出ている時(1日100ピップ以上、上下する)
  • 弱いトレンドが出ている時(1日60ピップ程度上下する)
  • レンジのようなトレンドが出ている時の対策(1日20-40ピップス程度上下する)

□レンジ対策

  • レンジ幅が500ピップス規模
  • レンジ幅が250ピップス規模
  • レンジ幅が100ピップス規模
  • レンジ幅が50ピップス規模

トレンド対策、レンジ対策ともに上記のようにピップスベースでなくても構いません。少なくともレンジ、トレンドなどの動きと、ボラティリティを考慮して相場に臨まなければ、相場の性質が変化した時にあっという間に資金ショートを起こします。

トレードが失敗した時に気持ちを切り替えるルールを作成する

デイトレーダーの勝利率は半端なく高い。日にちベースではほとんど負けないくらいの勝率です。なぜなら勝った時にやめるから。

ロング、ショートの方向は、ほぼ間違えることはありません。損切りするのは思ったよりポイントが深いときがほとんです。しかし、稀に方向そのものが間違える時があります。

そうなると、その日に負けを取り戻すことはほぼ不可能。そうなった時にあっさりトレードをやめることができる。それが大事です。

深い押し目が回復することなく、さらに深くなることはあります。Y波動など、高値更新、安値更新を繰り返す波もあります。

そんなとき、潔く負けを認め、深手を負わないトレードができる、その日を終えることができるルールを持っていなければ、トレードを続けることができません。

トレードチャンスを分割して考えられる

デイトレードではエントリーできるチャンス帯の時間が何度かあります。アジア時間なら8時頃から9時頃、10時30分〜11時30分頃、15時30分〜16時頃です。

アジア時間の動きは、年中大きな差はありませんが、夏時間によって、欧州、ニューヨークの時間の動きは変わります。ここでは夏時間で解説します。冬時間は1時間遅くなります。

欧州時間に入ると16時頃の動きを見てエントリーします。ニューヨーク時間が本格的になる10時頃からの動きにも注意が必要です。

アジア序盤、アジア時間から欧州メインに変わる時間、ニューヨーク勢が参入する時間の3つの時間帯の動きは、それまでの動きとは違った動きになることがあります。

1日にそれだけエントリーのセットアップができるチャンスがあると理解しましょう。また、オプションのレートなどもきっかけになることがあります。

トレードプランをたてて、エントリーしますので、プラン通りにいかないことも考え、その場合の逃げ方、ドテンの仕方などもある程度は想定できる相場の読み感を掴みましょう。

専業トレーダーは1日5-6万円の収益のスタートから

証拠金残高
専業トレーダーなら運用資金として最低300万円は必要だ

専業トレーダーの収入に関しては、正直わかりません。資金やスタイルよって全く違うからです。例えば、自己資金が500万あったとしてどのようなトレードができるか考えましょう。

現在、FXは25倍のレバレッジがかけられます。500万円なら1億2500万円の取引が行えます。1ドル125円なら100枚(100万通貨)のトレードが可能です。1ピップス1万円の勝負です。

1日20ピップ平均で毎日20万円の収入であり、月に20日稼働すると1か月400万円の収益になります。資金が大きくなるのに合わせて、投資額を大きくするなら際限がありません。

私の知っているトレーダーは、専業時には30万通貨でトレードを始めました。相場の状況にもよりますが、大体1日20-30ピップス、場合によってはスイング気味で100ピップス程度獲得するときもあったようです。

その後、手持ち資金に合わせて10万通貨単位で上げていき、最近では100万通貨をワンショットとしてトレードしています。

トレンドが出ているときはスイング、レンジではデイトレ、もしくはスキャルというスタイルです。相場、ほぼレンジが多いので、やはりメインはデイトレとなります。

専業スタートにはどれくらいの資金があればいいのか?

500万円以上でハイレバもある

上のアンケート結果はFXトレードをしている全体の数量なので、一概には言えませんが、運用資金として100万円程度では、専業としては難しいかもしれません。500万円がひとつの目安と言えるかもしれません。20〜25倍のゾーンが多いからです。100倍以上は海外口座利用者や法人口座利用ということも考えられます。

ネットで知り合ったスキャルトレーダーは海外口座のハイレバレッジを頼りに、資金50万円で専業をスタートさせました。1ヶ月も経たないうちに60万円の儲けを出したようですが、その後、資金をショートさせたようです。

50万円の運用資金でハイレバでは、1日で溶かすこともありえます。専業でスタートするなら生活費、負けた時の想定などを含めて考える必要があるのではないでしょうか。トレードする資金より、むしろそちらの方が重要です。

総務省の統計では会社設立の準備金は平均500万円。 資本金の平均額は約300万円となっています。これをFXにあてはめると運用資金として300万円から500万円用意して、生活費として2年分は別に確保するのが、最低限の準備資金と考えられます。

相場は、動くときもあれば、凪のようなときもあります。2、3年は稼げず、トントンということもありえます。

そうした事態を想定することも必要です。また、撤退も考える必要があります。資金が半減する、2年間収益が見込めないなど、デッドラインを決めるのがよいでしょう。

トレードスタイルはスキャルかデイトレ

専業で中長期という方もいるでしょうか。その場合は、すでにリタイアして生きていける資金を別に保有している場合。生計を立てるなら、毎日、収支につながるスキャルピングかデイトレが好ましいと考えられます。

スイングや中長期ではキャッシュポイントが決まるまで時間を要します。また、FX会社は入金まで時間を要しない会社が理想的です。

私はJFX株式会社を利用していますが、それは出金がとてもスピーディだから。平日で100万円以下のリアルタイム出金なら翌日に振り込まれます。

デイトレでベース資金を少しづづ、積み上げながら毎日出金するスタイルです。

実は、この方法がよいのは、モチベーションがとても上がること。まさに毎日が給料日になります。3万円ずつ毎日出金し、それ以上収益があったときは、トレード資金として積み上げます。

スキャルピングやデイトレがいい理由は翌日に持ち越しがないことで気持ちの切り替えができるということもありますし、たとえ1回のトレードで損益がでても取り返すことが可能である点です。

その際、注意するのは、決して一度に取り返そうとしないこと、そしてロットを大きくしないことです。損益を出している点で、何か感覚がおかしくなっているわけですから、リセットすることを意識します。

終わりに〜専業を目指すなら早い方がいい〜

年齢別FX収支の男性
FXは若い方が勝ちやすい

上のデータはPRTimesで公表されたデータです。年齢が上がるにつれて収支がマイナスになっていることがわかります。60代を超えると6.7%しかありません。

10代、もしくは20代でトレードをはじめて目標金額に達した時点でリタイアするのが理想かもしれません。

トレードスタイルは一人一人違うものです。ここで書いている通りに実践しても専業のFXトレーダーとして生計を立てられるとは限りません。

冒頭に、そもそも専業になる必要があるのか?と書いた通り、ライフスタイルや将来の計画など、じっくりと考えてから取り組むのがいいでしょう。

本記事で使用しているグラフデータ出典:「FXに向いてる」のは男性より女性!男性ほどリスクをとって負ける傾向に!」のメディア向け資料を使用

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