ダウ理論を使ったエントリー方法|FXチャートの切り上げとは?

はじめに〜チャートからトレンドを把握する方法〜

本記事は、本記事は、ダウ理論を使ったエントリー方法を記しています。内容は、FXのチャート分析でトレンドのことを知りたい方向けとなっています。デイトレードやスキャルピングを主にする人を想定していますが、考え方としてはスイングなどの長期足にも応用できる内容です。FXでは、シンプルに考えることが非常に大事です。特にトレンドの捉え方は、どれだけ伸ばすか、どこで損切りをするかという、ポジションの扱いに関わるので、もっとも重要なテクニックの一つと言えます。

トレンド大原則の条件とチャートの読み方

トレンド発生の大原則は自己ルールとして決めておく

レンジブレイクやトレンド終了だと判断すると、それまでの反対方向に動くと考えがちですが、実際にはそんな動きをするとは限りません。むしろ、そういうわかりやすい動きをしないことが多いと考えた方がいいでしょう。ただしトレンドの大原則は自己ルールとして決めておく必要はあります。

上昇トレンドライン
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安値と高値の位置を把握することが大切

上のチャートでトレンド発生とみるのは下値、上値とも切り上がっている④のプライスが確定したときです。上昇トレンドは、下値(安値)切り上げ、上値(高値)切り上げのコンビネーションから発生するからです。理想としては⑤のプライスでロングエントリーとなりますが、実際に動いているチャートでは⑤の位置はわかりません。しかし、とにかくトレンド発生の最低条件である、下値切り上げ(①→③)、上値切り上げ(②→④)を満たしていたるので上へ向かうと判断します。※安値切り上げ、高値切り上げとも言います。

プライス切り上げのコンビネーションでもトレンド発生にならないこともある

要するに前の安値より高い位置でとまり、なおかつ、前の高値より高い位置を示すコンビネーションが起こることでトレンド発生と考えるのです。ただし、安値切り上げ、高値切り上げのコンビネーションがあっても次に押した時に安値以下になることも底値圏、持ち合い、天井圏ではよくあります。トレンドにならずに下に落ちることも十分に考慮する必要があるのです。

トレンド発生時のエントリーポイントの考え方

安値、高値ともに切り上げになったことを確認して、エントリーする場合の考え方を説明します。

上昇トレンドライン

上のチャートでは、②を超えたAの地点で上昇トレンドの状態になったと見ます。この状態になったときにエントリーチャンスを考えます。②を超えた時点でエントリーするのもいいのですが、Aの位置だと右がやや高い変形ダブルトップの可能性も捨て切れません。

ここは、一旦、下がってくるのを待つのが賢明です。これがどこまで下がるかわからないからです。ブレイクしたように見えてもそうでないことはよくあります。②付近まで下がって来て、そこで再び上昇しはじめたタイミングでエントリーするのがセオリーです。

実際のチャートで確認

ブレイク後の押し目を狙う

実際のチャートは複雑な動きをするのでわかりにくいものです。下のチャートは①をブレイクして上昇トレンドが始まっています。②の高値がついたところで上昇トレンドを確認、押し目を狙います。

セットアップとトリガーの二つの考えでエントリー

エントリーに関しては、セットアップとトリガーの二つの条件が揃ってからとします。私は勝てなかった頃は、直感的なエントリーに頼ることが多く、往復ビンタもよく食らいました。しかし、セットアップとトリガーという考え方により負けることが少なくなったのです。

上のチャートはレンジブレイクのプライスに1本の赤線を引いています。このケースでのセットアップとは、トレンド発生したときです。そしてトリガーとは、赤線を下から上に抜けた時です。ただし、トレンド発生のポイントは上下に大きく振れる場合が少なくないので、落ち着いてエントリーポイントを見極めます。

まとめ

トレンド発生は、安値、高値ともに切り上がった時に起こりますが、飛び乗りは禁物です。セットアップの条件を決めてからエントリーするようにします。

エントリーに関しては、上記のセットアップとトリガーの二つの条件が揃ってエントリーすることです。

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