FXで損少に抑えるポジションメイクとは

FXのポジションメイクは逃げ場から勝ち逃げへ

はじめに

FXトレードでエントリーすることをポジションメイクといいます。ロングやショートなど、あるレートでポジションを持つことですね。でも、エントリーしてなかなか思うような方向にレートが伸びなかったり、逆行したりすることはよくあります。通常、ポジションを持ったら逆指値を入れますが、それだけでなく、あるレートに来たら微損、微益で手じまいすることを想定するのが大事です。それを逃げ場を想定したトレードと言います。今回は、そんな逃げ場について説明します。

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逃げの考え方

逃げ場とは、想定通りの動きにならなかった場合に成り行きで手仕舞いする想定範囲です。エントリーしたらすぐに思惑通りにレートが動いてくれるといいのですが、そうならないのがFXの難しいところブレイクすると思ったのに、ブレイクしないときポジションを持ち続けますか? それとも一旦手仕舞いしますか?

これはFXで勝つためには結構大事な判断です。FXのセオリーはいろいろありますが、勝ちやすいのは3波の初動をつかまえること。でも、うまくいかないことが多々あります。

反転すると思ったのにレンジになるなど、保ち合い相場で逃げ場を想定することがよくあります。

想定通りにブレイクしなかったら手仕舞いもあり

失敗ブレイク
思惑通りにゆかず、レートが上下する

このチャートは中段保ち合いの相場です。上位足は上昇トレンドとなっていましたが、この時間足では結果として下方向にブレイクしました。押し目が深い相場だったのです。

本来なら深くなる押し目でエントリーするのがセオリーですが、アジア時間にもう一段上をつけて、そこから押し目に向かうというストーリーを考えていたので、少し上までとるつもりで、最初にAのポイントでエントリーしました。Wボトムになったと判断し、黒のラインを上に抜けて行く可能性があったからです。じわじわと上昇して、どこかでひと伸びするようなイメージです。

しかし、上にブレイクすることなくレンジの状態に戻りました。同じプライスは2-3回狙うのもというのが基本的な考え方のひとつ。抜けなかったのでBの位置で半分ほど決済しました。ほぼ建値です。逃げ場のあるうちにポジションを手仕舞いしました。レンジの中で下限まで来たら、上限までゆく、逆もしかりの考え方があります。

Dのヒゲでロングもあるかもしれませんが、このレンジの中ですでに3つの山をつくっていることもあり、4回目の上狙いの可能性は低いと判断し、ショートから入るのをCの位置で検討するのが一般的だと考えられます。

逃げ場のレートは自分がエントリーした位置を下限とするか、高値超えできなかった付近と考えていいでしょう。

方向があっているのに伸び悩む時も逃げ場を想定する

思惑方向に伸びたものの、建値付近まで戻りそうならどうすればいいでしょうか。損切りまでポジションを持つのか、それとも早めに微益決済する、もしくは微損で決済するのか。

今度はトレンドに乗っているのにエントリーポイント付近まで戻ってくるパターンです。覚えておきたいのは、レンジからブレイクした時は、波の上下が激しくなることがしばしばあることです。上のチャートはエントリーポイントがブレイク後の戻り。理想的なポイントですが、小さなダブルトップになってあわや騙しになるかも?といった展開です。ダブルトップになったらダブルボトムになるかもしれない。あるいは、レンジにはいるかもしれないと想定します。

しかし、最悪はだましとなって下方向にブレイクすることです。Y波動などはそうした動きを普通にします。このケースでは、エントリーしてからすぐに上昇したので、それまでの高値と安値の間を逃げ場として想定します。

もちろん、逆指値も入れますが、逃げ場であれば、どこで手仕舞いしてOKと自分で決めておきます。微損、微益でもそれは、計画したトレードということになります。

損切りを浅くして入りなおすのも作戦

エントリーのレートが悪く、プラスになったと思ったらすぐにマイナスになるというのも結構普通にあります。ブレイク後は、トレーダーが一斉に注目し、ブルもベアも入り混じって、激しく攻防戦が繰り広げられます。本当のことをいえば、こういう場所ではエントリーを避けて、方向が定まってからトレードするのが無難かつセオリーと言えます。

上のチャートはブレイク後の押し目からエントリーした、いわばひとつの定番的なトレードです。しかし、エントリーしたものの、高値更新に失敗し押し込まれる展開となりました。この場合の逃げ場は少し利益が出ている高値までが逃げ場となります。しかし、トレンド確定とはなっていないので、その間は、前回高値付近で、1/2や1/3だけ決済して、少しでも利益を残すことを考えます。残りは建値決済、もしくはプラスマイナス0のレートで残りを決済するように考えます。

負けを少なくするのは、トレードの王道です。負けが少なけば、次のトレードで復活することも可能ですし、心理面でも大きく凹むことはありません

まとめ

トレードにおける逃げ場とは思惑と逆行した動きを見せた時に、大きなダメージを受けずに手仕舞いできるレート範囲、もしくは、建値や微益で逃げられるレート範囲です。完全に逆行している場合は逃げ場を見出せないかもしれませんが、その場合は逆方向の押し目や戻り目など、少しでも戻った時点で決済します。

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