はじめに
ダイバージェンスとはFXのトレードで、オシレーター系のインジケータを表示させている時にチャートの動きとは逆の動きをインジケータの数値が示すことで、逆行現象と呼ばれるものです。
かつて読んだトレード本にダイバージェンスを探してそれを専門にするトレーダーがいるほど使える手法だと書いてありました。
本原稿では、これまで、私が実践したことのあるダイバージェンスについて解説します。必ずしも勝てるというものではありませんが、波動を確認してエントリーする方法という意味では、頭の隅に置いていいテクニックと言えます。
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ダイバージェンスは5分足でも発生する
ダイバージェンス、逆方向に転換するサイン。そういう風に解説してる本やサイトが見られます。実際、過去のチャートをチェックするとそのように見える現象は数多くあります。
極論でいえば相場は上がるか下がるか、横ばいかの3つしかないので、ダイバージェンスで勝てるといえば勝てるでしょうし、負けるといえば負けるとしかいいようがありません。なんせ勝ち負けでいえば、1/2なのですから。しかし、ダーバージェンスになんらかの優位性があるとするなら、活用してもいいかと考えます。下のチャートは5分足RSIで設定9のチャートです。
上記のチャートはレンジ状態です。比較的レンジになっている時のダイバージェンスは何らかのサインとして機能するのではないでしょうか。上のチャートではA、B、C、E、Fのポイントでダイバージェンスが成功しています。もっともチャートが完成しているからいえるのであって、ローソク足形成中な違う形状になっていたことも考えられます。強いトレンド中は逆にダイバージェンスになってもすぐに利確するなど、考慮することが大事です。
ダイバージェンスは2つ以上のポイントで結ぶことが基本です。上記チャートのようにダブルボトムでありがならオシレーターが切り上がっている時は逆張りのチャンスです。この場合はロングです。
しかし、上記チャートは下降トレンドの途中です。チャネルを超えるような動きならそのまま持っていてもいいかもしれませんが適度なところで利確するのがセオリーです。Aのところでもダイバージェンスが発生していますが、こちらはそのまま巡航しています。エントリーすればアウト。やはりトレンド中は原理原則の順張りが基本です。
上のチャートはAのところで綺麗な下落になっている理想的なダイバージェンスです。レンジから上抜け失敗のケースです。ダーバージェンスを利用するにしてもレンジであるかトレンド中の持ち合いであるか、俯瞰してチャートを把握することが不可欠です。
このチャートはチャネルがダーバージェンスになっているケース。オシレーターが下がっているからといってショートを積み上げると逆に持って行かれます。しかし、このケースではオシレーターのレンジブレイクが起きています。
こちらは完全逆張りのダイバージェンス。押し目分を取る程度です。チャートそのものは下落からレンジに入るようなチャート形状です。このような動きの時はダイバージェンスといっても避けるべきかもしれません。
RSIとMACDを表示させたチャートです。両方ともチャートとは異なる動きをみせています。こういう状態は調整中か、ショートがどんどん溜まって下がりにくくなっている状態かもしれません。レンジ中であってもポジションが傾いているときはダイバージェンスが発生しても、思うような方向には動かないのかもしれません。
おわりに
ダイバージェンスではトレンド中は順張りの方にサインが出た時のみエントリーするのが無難です。逆張りをするとしてもトレンドラインなどで、レートを確認したうえでエントリーします。レンジ中のダイバージェンスは取りやすいかもしれませんが、底値基準、高音基準の2つの視点で確認した方がいいでしょう。
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