はじめに
以前、スキャルピングの適した時間について、以下の記事を書きました。
上記の記事では、スキャルピングのしやすいパターンを自分で見つけることを主旨に書いています。私の場合は相場がゆっくり動く、レンジの時間帯が好きなので、移動平均線が一直線に並ぶことを一つの条件としているため上記の記事を書きました。
でも、短時間で数回のスキャルピングを行い1日10ピプス程度を抜くなら、相場(マーケット)が重なっているときが狙い目です。本記事では、相場が重なっている時間帯をスキャルピングという視点から解説します。
FX相場が動き出す時間帯を把握する
デイトレードやスキャルピングでは、自分が得意だと思える時間帯を知ることが大切です。相場には動き出す時間、トレンドが発生しやすい時間帯があります。東京マーケットと欧州マーケットが重なっているとき、または欧州マーケットとNYマーケットが重なっているときです。相場が動き出す時間といえます。次のチャートを見てください。
このチャートはJFXのMATRIX CHART(HTML5版)で見たユーロ円1時間足です。赤、黄、青の帯がかかっています。これはアジア時間、欧州時間、NY時間を表しています。それぞれの帯は少しずつ重なっています。それが、各相場の重なる時間です。
視覚的にみると、この重なっている時に大きな足(陽線・陰線)がよく出ていることがわかります。もちろん、他の時間程でも大きな足は出ているのですが、やはりふたつの相場が重なるときは変化も大きいのです。
大きな足が出ているといことは、それだけ活発に動いている、あるいは、一定方向に動いていることを表しています。短期トレンドが出ている状態だと言えるので、その方向にエントリーすれば、取りやすいということになります。
相場の代わり目は、チャンスが多い
FX相場は21時間動いていますが、時間帯で主導する相場があります。基本的には、東京(アジア)、ロンドン(欧州)、ニューヨーク(米国)、オーストラリア(アセアニア)の4つ時間帯があります。
このうち、相場の重なりとして注目したいのが東京とロンドンの16-17時、ロンドンとニューヨークの21-23時です。ただし、冬時間は1時間時間が遅くなります。
図1は夏時間の相場です。この時間は、それまでの動きとは逆に動き出すこともあるので注意が必要な時間ですが、それだけ動きが活発になるので、短時間で数ピップスを抜くスキャルピングには適しているといえます。また、相場が動くので、マイナスになっても取り返しやすい時間帯だとも言えます。
時間で覚えていればいいのですが、JFX株式会社のMATRIX CHART(HTML5版)なら時間帯を図1のように表示できるので、相場の変わり目を確認するのにはとても便利です。
スキャルピングのコツがわかる記事
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