FX会社選びでは、強制ロスカットの仕組みを調べよう

強制ロスカットの仕組みとは

FXトレードは証拠金1万円でもトレードが可能

FXトレードでは、FX会社へ証拠金を入金してその額に応じた適切なレバレッジでトレードします。極端にいえば証拠金1万円でもトレードは可能です。

証拠金が増えればそれだけ取引可能なロット数が増えるので、雪だるま式に為替差益をえることができます。

もちろん負け続けると証拠金を全て失うこともあります。一般的にはFX会社では、ロット数に対して証拠金がある一定割合を割り込めば自動的に決済するようになっています。ロスカットと呼ばれる対応で、証拠金がゼロにはならない仕組みになっています。

マージンコールは証拠金が一定割合で減少すると発動される

証拠金を担保としてトレードするFXでは、顧客の証拠金がある一定以下に減らないようにトレードシステムがつくられています。ポジションに対しての証拠金の割合がこのレベル以下になったら警告を出す機能が組み込まれています。それをマージンコールといいます。

FXの場合マージンコールの発動はすぐに決済につながりません。だからマージンコールが来たからといって必ず証拠金を入金する必要はないのです

株式取引で信用取引をしている場合は、それを受けた顧客は定められた期日までに追加で証拠金を入金するかポジションを決済しなくてはなりません。期日までに入金がない場合には、ポジションは強制決済されることがあります。

マージンコールのレベルとは

マージンコールレベルとは、マージンコールを出す証拠金の残高割合です。マージンコールレベルは各FX会社によって個別に定められています。国内のFX会社では必要証拠金の50〜110%前後に設定しています。

例えば、必要証拠金が200,000円の場合には、証拠金残高が140,000〜220,000円以下になったらマージンコールが発動されます。マージンコールが発動される基準は取引しているFX会社で確認することができます。

ロスカットとは証拠金を守る方法

FX会社では、保有するポジションに対して証拠金がある一定以下になると、強制的に決済するトレードシステムを設けています。自動的に損切り注文(ロスカット)を行う機能です。

FX会社のシステムでロスカットが決行されると、保有しる全てのポジションが一斉に強制決済されます。

強制ロスカットが行われると、当然、その分の証拠金がなくなります。証拠金に対するロスカットレベルによっては、FX会社によって異なります。例えば、私が利用しているJFXでは証拠金100%であり、一度のトレードで資金の大半を失うことはありません。多少なりとも証拠金が残残るので再出発できます。

しかし、時には突如とした大暴落や大暴騰などによって、FX会社のシステムでロスカットの処理が間に合わず証拠金以上の損失が出る場合があります。私の経験で最も凄まじかったのは、アメリカのトランプ大統領が選出された日です。

この日はスプレッドが10以上広がっていたのですが、それ以上に激しい値動きをしており、100ピップスがスキャルピングの単位くらいになっていました。一気に40-50ピップス動くので、証拠金割合100%といってもとても成り立つ相場ではありませんでした。

全ポジションの一斉ロスカットか順番で行うかチェックが必要

マージンコールレベルと同じくロスカットレベルはFX会社によって異なります。証拠金の50〜70%前後に設定している場合が多くなっているようです。

例えば、必要証拠金が200,000円の場合には、証拠金残高が100,000〜140,000円以下になったらロスカットされる事になります。もちろん、この基準はFX会社によって異なりますし、強制決済の方法もFX会社で定められています。

例えば、複数のポジションを所有している場合、この基準に達したら全てのポジションを一度に強制決済する会社もありますし、順番でポジションを決済する会社もあります。順番でポジションが決済される会社の場合、想定以上に証拠金が減ると考えられますので注意が必要です。

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