はじめに
今回は、FXトレーダーが意識するエントリー(決済)ポイントについて解説します。どこで入り、どこで決済するか、に関わることです。
為替相場の動きはランダムでパターンや規則は存在しないといわれます。だから為替相場では極端な損失を防ぐために新規注文と同時にストップ(損切り)注文も入れます。
通常、ストップ注文はプライスアクションが起こる場所なので、必然的にストップやエントリー注文が集まっているレート付近になります。
プライスアクションが起こるレートを避ける
一般的にストップ注文を入れるのは、トレンドラインを上抜け、または下抜けしたレートを外すのが常識的な考えです。しかし、常に動いている為替相場では、常識通りに相場が動くと考えない方が無難です。あえてそのレートを外す考えもトレードには必要です。
一般的にストップ注文が固まるのは次のようなポイントといわれています。
■過去の最安値または最高値
■トレンドライン付近
■高値、安値を結んだフィボナッチ指数
■一目均衡表の雲の上限や下限
■移動平均線がクロスしたポイント
ストップをぬけると一気に進む
重要なポイントは多くのトレーダーから意識されているので、下落中なら止まり、反転すると考えられます。(ただし、V字上昇するのは稀です)
損切り注文に引っ掛からず上昇すれば、結果として利益につながるかもしれませんが、売り買いのレートが交差するポイントでは攻防が容易い収まりません。
多額の資金を動かしているファンド勢にとっては、大量に注文を浴びせてこういったストップ注文を決済させれば、為替レートがファンド勢の思惑方向に動き大きな利益となります。
注文が大量にあるポイントは、為替レートがそこを抜ければ一気にその方向へ動く場合があります。しかし、必ずしもその方向に動き続けるとは限りません。利益が出て決済する人が多くなれば動きが止まるからです。
コラム テクニカルツールの組み合わせについて
FXトレードでは、テクニカルツールを分析に使います。テクニカルツールの数は少なくてもその精度をあげれば、一つでも問題はありません。逆に多くのツールを使用すると相場観を身につけることができない恐れもあります。本当に稼ぐ人はローソク足だけで十分という人もいますし、移動平均線1つという人もいます。『鬼滅の刃』に登場する我妻善逸のようにひとつを極めれば十分ともいえます。使うテクニカルツールが少なければ、サインを合わせる手間が少なくなるため、それだけトレードを独自の視点でみることができます。