FXトレードに必要な証拠金とは

FXトレードの証拠金とは

はじめに

FXとは外国為替証拠金取引と呼ばれています。外国為替とは異なる2種類の通貨を交換する行為です。本原稿ではFXトレードの証拠金(margin:マージン)の意味を説明します。

FXトレードは証拠金で取引を行う

外国為替証拠金取引(FX会社によっては保証金取引と呼ぶ)とは、FXトレードを行う担保の資金としてFX会社に一定の証拠金(保証金)を預けて、その何倍・何十倍もの取引を行います。

外国為替取引では、実際の通貨価値より、少ない資金で取引ができます。例えば、USDJPYが1ドル100円の場合、ドルを2万ドル買うには、200万円が必要ですが、レバレッジ20倍なら証拠金10万円で2万ドル買えるのです。

10万円が証拠金であり、実際にお金がなくてもドレードできるのがFXの醍醐味になっているのです。

レバレッジとはトレード可能な資金の限界値

レバレッジとは証拠金に対するトレード可能な倍率です。FXトレードの専門用語の1つです。例えば、先程の例ではレバレッジが20倍なので10万円の証拠金で2万ドル買っていますので、本来であれば20,000ドル×100円=200万ドルの資金が必要になります。

しかし、決済したからといって200万ドルが手に入るわけではありません。

実際にはFX会社へ証拠金を10万円しか預けていませんので、イメージとしてはFX会社を利用して200万円のトレードをしているに過ぎないのです。

日本では個人取引のレバレッジは法律で最大25倍に制限されています。最大25倍までのレバレッジで取引できるルールですが、法人などでFX会社によっては最大レバレッジが異なっている場合があります。

少資金でもトレードできるのがFXの魅力

少ない証拠金でもレバレッジをかければ、資金に対して最大25倍の取引が可能なので、投資の資金が少ない人にはFXトレードはとても魅力的な投資かもしれません。

しかし、いくら便利な仕組みでも使い方を間違えれば、資金を早期に失うこともあります。

最大レバレッジで取引することに慣れてしまうと金銭の感覚が麻痺するからです。

10倍以上のハイレバレッジに慣れてしまうと、それが当たり前のようになり、いつも限界までトレードしてしまいます。証拠金が増えればいいのですが、減る一方だとロット数も段々少なくなり、失った証拠金を容易に取り返すことができなくなります。

レバレッジを考え、証拠金が減っても取り返せるロットで取引するのが賢明といえるでしょう。

例えば、USDJPYが1ドル100円の時に10万円の証拠金で1万ドル(100万円相当)を買います。その後、USDJPYが1ドル110円になったときに保有している1万ドルのポジションを決済すれば1万ドル×110円=110万円になり10万円の利益になります。

しかし、1ドル100円で買ったUSDJPYが円高方向に進んで1ドル90円になると資金は0円になってしまいます。

実際には証拠金が0円になる前にFX会社から警告が発せられていきなり0円になることはありませんが、限界ギリギリまでトレードすることは避けるべきです。

おわりに

FXトレードでは、レバレッジを使って為替レートが思惑通りに動けば、手持ち資金に対して大きな利益を得られますが、レバレッジの掛け方を間違えればあっという間に資金がなくなります。

レバレッジを高くすればするほどFXトレードはハイリスク・ハイリターンになるので、リスクを抑えて取引するには、レバレッジを下げる必要があります。短期運用でハイリスク・ハイリターンを狙うか、長期運用でリスクを下げてトレードするのか、FXトレードでは、レバレッジの見極めが重要になってきます。

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