FX投資の基礎知識|初心者向けのFX全入門

トレードにおけるテクニカル分析の例

まずは下記の参考画像をみてほしい。

チャート
チャートを読み解くのもテクニカルだ


ここからは、全て仮想トレードとして説明する。このチャートで新規買いポジションを保有した。
ちなみに、参考チャートでは、上下それぞれにトレンドラインが引いてある。参考チャート赤丸部分でローソク足の上下がトレンドラインの上または下で複数回反発または反落していることが分かる。
基本的にトレンドライン近辺では為替レートが反発または反転する場合があり、トレンドラインを抜けると抜けた方向へトレンドが継続する傾向があるのだ。


つまり、トレンドラインは、為替レートが抜けるか抜けないかの抵抗となっている。ただ、参考チャートでは上下に強力なトレンドラインがあり、少々動きづらい状態になっている。もっとも、トレンドラインを上下どちらかに抜ければ抜けた方向へ大きく動く可能性がある。

だから、このような状態の場合には、買いポジションを保有しているのでトレンドラインが上に抜けたらストップ注文を上げていきながら為替レートの動きについて行けば問題ない。
しかし、為替レートがトレンドラインの下に抜けたらそのまま下落する可能性があるので、あらかじめストップ注文を設定しておく必要がある。

そこで、場合の下値ストップの設定は、前回の安値の下、一目均衡表の雲の下限の下、トレンドラインの下あたりに置くのがよいだろう。

その理由として、トレンドライン付近には下値のポイントを表すポイントが複数重なっているからだ。1つでも有効なポイントが3つも揃えば、ストップを設定するための十分な根拠になる。

FXトレードでは何らかしらの根拠を持ってトレードすることが重要だ。勝った場合だけでなく負けた場合でも検証できるからだ。

トレードの分析手法の基礎

FXトレードで収益をあげるための分析手法は、大まかに分けて2つ手法がある。それらは、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析だ。

テクニカル分析とは

FXトレードのテクニカルとは、変化するレート(価格)を数式により算出した数値を視覚化して為替チャートに表示させて今後の為替レートの動きを予測するものだ。ちなみにローソク足もテクニカル分析の一つだ。移動平均線、ストキャスティクス、RSI、MACDなどが、よく使われ、チャートにテクニカルを表示して売買のタイミングをとる。これらはインジケーターとも呼ばれるので覚えておきたい。

テクニカル分析とは、レートを特定の算出方法で数値化し、それを視覚化して相場の動きを分析する方法だ。また、トレンドラインなど、チャート上に線を引くなど、何らかの基準を持って分析する方法全般をテクニカル分析という。テクニカル分析と比較されるのがファンダメンタルズ分析という。

トレードにおける代表的なテクニカルのMACD

MACD
チャートはMACDにボリンジャーバンドを組み合わせて表示している

※ 青色線→ボリンジャーバンド
※ 橙色線→移動平均線
※緑色バーと赤色線→MACD

各種テクニカルには、それぞれに独自の特徴がある。テクニカルの特徴をうまく組み合わせることによって、より効果的な分析をすることが可能になるので、FXで収益をあげるためにはテクニカル分析を覚えた方がよいだ。

MACDとは

FXトレードにおける代表的なテクニカルの1つ、MACDについて説明する。
正式名称は、Moving Average Convergence / Divergence Trading Methodという。Moving Averageは移動平均線でConvergenceは収束、Divergence Trading Methodは相違取引方法という意味だ。
MACDについてその特徴と使い方について説明する。

MACDの意味は総じて、移動平均線収束相違取引方法という。
移動平均線とは、直近○期間の平均値を線で表したもの。MACDでは移動平均線よりも直近の動きを重視した指数平滑移動平均線(EMA)の短期と長期の差のことだ。
つまり、直近の動きを重視しているので、移動平均線よりもFXトレードのタイミングを早めに見つけることが可能になる。

FXトレードにおけるMACDとは

FXトレードでMACDの使い方は、先程説明した2本のEMAが、0以下でゴールデンクロス(短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に交差して抜けること)すれば買いの目安になる。
これとは逆に、2本のEMAが、0以上でデッドデンクロス(短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に交差して抜けること)すれば売りの目安になるのだ。
MACDとは、2本のEMAが0以下、または0以上で交差したのか否か(ゴールデンクロス、デッドクロス)によって売買のタイミングを計るテクニカルだ。

FXトレードにおけるMACD

※ 緑色ヒストグラム→MACD
※ 赤色線→シグナル
※ 黒丸→エントリー、またはイグジット
MACDはFXトレードの世界では為替レートがある程度動いてから売買のタイミング(サイン)が出る。サインが遅いため精度が低い傾向があるといわれている。
先程、移動平均線よりも直近の動きを重視していると説明したが、実際のところそれほど早くサインが出ると言うものではないのだ。つまり、FXトレードでは使えないという評判がある。どんなテクニカルにもいえるように肝心なところは使い方次第になる。
確かに、MACDはサインが遅く出る傾向がある。そこは他のテクニカルと組み合わせて使うことによって、よりサインの精度を高めることが可能になるのだ。

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