FX投資の基礎知識|初心者向けのFX全入門

知っておきたいFXの基本

FXを始めたばかりの人は、インターネットや各種書籍を調べて、少しずつトレードの専門用語を覚える。インターネットや各種書籍を調べるにはそれ相応の時間が掛かる。本章以降でFXトレードで収益をあげるために最低限必要なトレードの専門用語について説明する。

FXでは証拠金が必要

FXとは、別名外国為替証拠金取引と呼ばれている。そして、外国為替とは異なる2種類の通貨を交換することだが、次の証拠金取引という言葉の意味が分からないと言う方もいるのではないでしょうか
確かに、証拠金って何らかのお金のことだが、証拠って何の証拠なのか理解できない方は多いかもしれない。そして、FXでは証拠金の意味を分かっていないといろいろと不便になってしまうのだ。
そこで、今回の記事では、FXトレードにおける証拠金の意味について説明する。

FXトレードの証拠金とは

外国為替証拠金取引(FX会社によっては保証金取引と呼ばれている)とは、FXトレードを行う上での担保として、FX会社に一定の証拠金(保証金)を預けて、その何倍・何十倍もの取引を行うことを言いる。
つまり、外国為替取引を少ない証拠金(保証金)だけで取引することが可能なのだ。例えば、米ドル円(以下USDJPY)が1ドル100円の時に証拠金10万円で2万ドル(レバレッジ20倍(後述する)で200万円相当)買ったとする。
この場合、実際には証拠金が10万円しかないのに200万円相当の取引が可能になっているが、これが少ない証拠金でも取引できるのがFXトレードの醍醐味だ。

レバレッジとは

トレードにおけるレバレッジを例えるならテコの原理といえる。テコの原理とは、大きなものを少ない力で動かすことことを意味する。これがFXトレードでもできるのだ。

例えば、先程の例では10万円の証拠金でUSDJPYが1ドル100円の時に2万ドル買っているので、本来であれば20,000ドル×100円=200万ドルの証拠金が必要になる。
ただ、例では証拠金が10万円しかないので、200万÷10万=20、つまりレバレッジは20倍になる。
しかし、この場合は、実際にはFX会社へ証拠金を10万円しか預けていないので、将来的にお金を返すので一時的に2万ドルの円貨=200万円を借りてくるのだ。
そして、借りてきた200万円を支払って2万ドルを買い、買った2万ドルをFX会社へ預ける。もっとも、実際には2万ドルを買う以外にはこのようなやり取りは行われていない。
つまり、FXトレードでは日本円で10万円を持っていれば、そのお金を証拠金(保証金)として10倍や20倍もの取引が可能になっているのだ。
ちなみに、現在では個人取引のレバレッジは法律で最大25倍に制限されているので、最大25倍までのレバレッジを掛けることが可能だが、法人に関してはFX会社によっては最大レバレッジが異なっている場合がある。各FX会社へお問い合わせを。

FXトレードの売り(ショート)とは

FXトレードの売り(ショート)
短期間でレートが動くためショートと呼ばれる説がある

FXトレードにおける売りとは株式では空売りと呼ばれる。売りは文字通り、手元に何もないのものを売る状態だ。これは最終的に買い戻さなければ利益にはならない。
物を売るためには売るための物理的な商品(物)やサービスが必要になる。手元に商品やサービスがなければ売るという行為が成立しない。
FXトレードでも、米ドル円(以下USDJPY)を100円で1万ドル買えば手元(厳密には取引しているFX会社)にUSDJPY1万ドルが残る。その後USDJPYの為替レートが上昇すれば売ることができる。
これは、通常の売買に当てはめても持っていたUSDJPY1万ドルを利益が出たので売ったから、何も不自然なことはない。
FXトレードでは、持っていない通貨を売りから入ることができる。例えば、今後USDJPYの為替レートが下がるであろうと予測した場合、USDJPYを100円で1万ドル売ることができるのだ。USDJPYの為替レートが90円に下がったら10円分安く買い戻すことができる。利益が出ているので、買いで決済(買い戻す)すれば利益確定となる。
この取引をショートと呼ぶ。何も持っていない状態で売るのだが、一般的に下落は上昇よりスピードが早いことからショートといい、買いは長く持つのでロングという。また、ショートは熊が手を振り下ろす様からベアと呼ばれ、ロングは牛がツノを突き上げる様からブルとも呼ばれる。

FXトレードでは今後為替レートが上昇すると予測すれば買いから、逆に今後為替レートが下落すると予測できれば売りから入り、結果それぞれの為替レートが思惑通りに動けば利益に繋がるのだ。
買いまたは売りの両方からFXトレードができるは、買い一辺倒と比べてとてもチャンスが広がる。単純にチャンスが2倍になる。(厳密にいえば為替レートの動きにより2倍以下または2倍以上にもなる)
だから、あなたが今後FXトレードで収益をあげるためには、買い一辺倒ではなく、状況に応じて売り(ショート)も行った方がチャンスは広がる。

FXトレードでは手法以上に重要なことがある

FXを始めて間もない初心者は、FXトレードの奥深さを理解していない段階にある。
基本的にFX初心者は早く収益をあげたいという思いが強いため、トレード手法を求めがちだが、手法コレクションはトレードを続けているとムダな時間だったと後々にわかる。
FXトレードでは手法理解は必要だが、それ以上に重要なことがある。それは、よく言われるメンタルではなく、一つの手法を磨き上げることだ。これをおろそかにしていてはいくら優秀なトレード手法であってもFXトレードで継続的に収益をあげることは難しい。斬れる刀を持てば強くなるのではなく、それを使いこなす腕が何より重要なのだ。

FXトレードを始める動機について

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始めてFXトレードを始めるFX初心者の場合、何らかの理由からトレードの世界に入ってきたものと思われる。
1.FXトレードは稼ぎやすいから(そんなわけはない)
2.FXトレードは簡単に収益をあげられると聞いたから(たまたま)
3.現在の収入源とは別の収入源が欲しいから(この理由がもっとも)
4.借金返済でFXトレードを始めた(絶対やめた方がよい)

この中で、1.2についてはインターネット広告や広告メールなどによって、FXトレードは稼ぎやすいということを頭の中に刷り込まれた可能性が高いと思われる。
また、3については、もっと収入を増やしたいという思いは分からないでもない。ただ、4については、この理由では絶対にFXトレードを行ってはいけないのだ。
その理由だが、FXトレードでは優秀なトレード手法と共に、その手法を間違いなく確実に実行できるだけの経験が重要になってくるからだ。
経験なくしてFXトレードで継続的に収益をあげることは不可能なのだ。
だから、もしあなたがFX初心者であれば、何を差し置いてでも経験を積み上げよう。為替チャートの上下に一喜一憂しているようでは、とてもではないがFXトレードで継続的に収益をあげることはできない。

円高、円安の状況とは

円高や円安は、特にFXトレードに限らず、普段生活している環境下でも良く聞く言葉だ。
テレビやインターネットで、今日は円高になっている、円安になっている、などと聞くが、何がどうなって円高なのか円安なのかが今一つ分からない方もいることだろう。
さらにいえば、現在は円高なので輸入関連商品や企業、さらには海外旅行には有利だが、反対に輸出関連商品や企業には不利になるという話も聞いたことがあるのではないでしょうか
だから、今回の記ことでは円高や円安と聞いても混乱することなく理解できるように説明する。FXで、現在の為替相場が円高になっている、または円安になっていることを知ることはとても重要になってくる。

円高、円安の意味とは

円高や円安の意味は、現在の日本円が海外の通貨に対して価値が高いのか低いのかという意味だ。
例えば、昨日まで米ドル円(以下USDJPY)が1ドル100円だったのに対して、今日は98円になったとする。今までUSDJPYを1ドル100円出さないと買えなかったものが、今日は1ドル98円で買うことができる。
つまり、今までよりも1ドルあたり2円安く買うことができる。2円安くと聞く日本円の価値が安くなったと勘違いする方もいるようだが、実際には1ドル買うのに2円少なく済むので、結果日本円の価値が高く=円高になるのだ。
反対に、今まで米ドル円(以下USDJPY)が1ドル100円だったのに対して、今日は105円になったとする。この場合、今までUSDJPYを1ドル100円出さないと買えなかったものが、今日は1ドル105円出さないと買うことができない。
つまり、今までよりも1ドル=5円も多く出さないと買うことができないのだ。5円多くと聞くと何だか日本円の価値が高くなったと勘違いされる方もいるようだが、実際には1ドル買うのに5円多く出すことになるので、結果日本円の価値が安く=円安になる。
簡単にいえば円の数字が下がったら円高、円の数字が上がったら円安と考えれば覚え易い。

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