FX投資の基礎知識|初心者向けのFX全入門

一目均衡表とは

一目均衡
一目均衡表

次に説明するテクニカルは一目均衡表だ。一目という呼び名からも分かるが、一目均衡表とは一目見ただけで現在の為替相場の状況を把握することができる、とても有用なテクニカルとなっている。
一目均衡表、為替相場の状況を一目見ただけで分かるなんて、かなり使えそうなテクニカルに思えるが、実際のところどのような感じなのかについて説明する。

51. FXトレードにおける一目均衡表とは
一目均衡表だが、日本人の一目山人(ペンネーム)が生み出したテクニカルと言われている、一目均衡表を形成しているのは、基準線・転換線・先行スパン(1、2)、遅行スパン、雲の5つになる。

移築均衡表の解説

上記チャートは、Metatrader4に一目均衡表を表示させたものだが、画像内に基準線・転換線・先行スパン(1、2)、遅行スパン、雲の5つの要素が表示されている。そこで、ここからは5つの要素について説明する。日足を使用した一目均衡表の説明になるが、その時間足でも基本的には同じ考え方になる。
■基準線
基準線だが、過去26日間の最高値と最安値を足して2で割ったものになる。基準線という言葉からも分かるように、方向によって現在の為替相場の方向性を判断することが可能であり、下値や上値の目安になる。
■転換線
転換線だが、過去9日間の最高値と最安値を足して2で割ったものになる。過去9日間の基準線よりも短期間ということからも分かるように、転換線によって短期的な買い、売り双方の圧力を計ることができるだ。そして、現在の為替レートが転換線を越えた場合には越えた方向への圧力が強いといえる。
■先行スパン(1、2)
先行スパンだが、1は基準線と転換線を足して2で割ったものに、また2は過去52日間の最高値と最安値を足して2で割ったものになる。ただ、先行という名称からも分かるように、先行スパン1、2を当日を含めて26日先まで表示させているのが大きな特徴になる。
■遅行スパン
遅行スパンは当日の終値を当日を含む26日前に表示させたものだ。つまり、先行スパンとは真逆の表示方法になる。
そして、遅行スパン(当日を含む26日前に表示させた現在の為替レート)が26日前の為替レートよりも高いのか安いのかによって、現在のトレンドを計るという目安になっている。
■雲
雲は、先程説明した先行スパン1、2の間にできている領域のことを言いる。この領域を塗りつぶせば雲のように見えるので、呼び名も納得だ。そして、雲だが、FXトレードでは為替レートが反発または反落する際の抵抗域として使っている場合が多いだ。
また、雲の厚さによって現在の為替相場の抵抗圧力が強いのか弱いのかを計ることもできるだ。雲が厚ければ抵抗力が強く、雲が薄ければ抵抗力も弱いという感じだ。

一目均衡表のまとめ

ここまで、一目均衡表について説明してきました。以下に一目均衡表の使い方についてまとめる。
■転換線が基準線を上抜けた→為替相場は上昇傾向にある
■遅行スパンがローソク足を上抜けた→為替相場は上昇傾向にある
■転換線が基準線を下抜けた→為替相場は下落傾向にある
■遅行スパンがローソク足を下抜けた→為替相場は下落傾向にある
■雲が厚い→為替相場の上昇または下落への抵抗力が強い
■雲が薄い→為替相場の上昇または下落への抵抗力が弱い
一目均衡表では以上の事項を頭の中に入れておいて欲しい。

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