FX投資の基礎知識|初心者向けのFX全入門

RSIも代表的なテクニカルの1つ

それぞれのテクニカルの特徴をつかんでおかないと、せっかくのテクニカルが無駄になってしまう可能性が高くなってしまう。
とはいっても、ここで紹介しているテクニカルを自由に組み合わせることによっては、ある程度FXトレードで収益をあげることも十分可能になるので、トレードに関しては4種類程度は覚えておいた方がよいだろう。

RSIとは

RSIは、テクニカルもMACDと同様に、英文の略語でもとはRelative Strength Indexだ。
Relativeは親類、Strengthは強さ、Indexはインデックスである。Relative Strength Indexをまとめて訳すと相対的な強さインデックスとなり、FXや株式業界では相対力指数と呼ばれている。
もっとも、テクニカルはアメリカのJWワイルダーという方が開発したテクニカルで、簡単に言うと過去一定期間の為替の値動きに対する上昇幅の割合を折れ線グラフで表している。
38. FXトレードにおけるRSIとは
先程も少し触れたが、RSIは為替や株式などの価格の相対的な強さを計るためのテクニカルになり、過去一定期間の上げ幅(前日比)の合計を同期間の上げ幅の合計と下げ幅の合計を足して100で掛けた数字になる。
100で掛けるのは、自然とその値は0%〜100%内に収まるので、RSI指数によって現在の為替相場が買われ過ぎになっているのか売られ過ぎになっているのかを判断できる。

RSI
RSIは相場の強弱を判断するのにも有効だ。

RSIの指数は0〜100%内に収るので、数値が高い方、つまり100%に近くなればなるほど買われ過ぎという判断になり、逆に0%に近くなればなるほど売られ過ぎと判断することができる。
RSIの目安は、一般的には75%以上で反転下落になる可能性が高くなり、逆に25%以下になると反発上昇するできる性が高くなるといわれている。
RSIは結構ダマシのサインが多いため、RSIを表示させる時間軸(ローソク足の5分足や15分足、さらには30分足など)によっての微調整や他のテクニカルとの併用が望ましい。
テクニカルは単独で使うよりも複数の組み合わせで使った方が、その精度は高くなる傾向がある。
しかし、多くのテクニカルの組み合わせはトレードチャンスが減少する。精度を取るかトレードチャンスを取るかのバランスが重要になってくる。

FXにはトレンドがある

FXのトレンド

FXトレードでは、現在の為替相場の方向性=トレンドの方向を見極めながら新規エントリーや決済注文などのトレード戦略を立てる必要がある。特に中長期間ポジションを保有する場合にはトレンドの方向を見極めることは必須になる。
そして、基本的に現在のトレンドが強ければトレンド方向への順張り手法で対応して、トレンドが弱くなり、レンジにはいる、または反転しそうな時には逆張り手法で対応する。
そもそも現在のトレンド方向が分からないと言う人がいるかも知れないので、FXトレードにおけるトレンド及びトレンドラインについて説明する。トレンドやトレンドラインはトレードを行うにあたって必須といえるだろう。

FXのトレンドとは

トレンドは、現在及び将来で為替相場がどのように動くかの方向を指す。
為替相場が現在及び今後上昇するのであれば上昇トレンド、下降するのであれば下降トレンド、上昇も下降もしない横ばい状態であればトレンドが発生していない。
つまり、厳密にいえばトレンドには上昇と下降の2つしかないことになるのだ。横ばい(レンジ)にトレンドはないが、時間足の違いにより、短期足はトレンドであっても長期足は横ばい(レンジ)ということはある。
トレンドは為替チャート内のローソク足の高値や安値で判断ができる。例えば、ローソク足の安値切り上げ、高値更新は上昇トレンド、その逆は下降トレンドとなる。

トレードにおけるトレンドラインとは

現在の為替相場の上昇トレンド、下降トレンドを判断するにはトレンドラインを引くことだ。
トレンドラインとは、現在の為替相場が上昇しているのか下降しているのかについて、線(ライン)を引くことによって判断することができる。そして、トレンドラインを見ることによって、一目で現在の為替相場が上昇トレンドか下降トレンドかが分かる。

トレンドラインの引き方

先程上昇トレンドでは安値が切り上がっている状態、下降トレンドでは高値が切り下がっている状態だと説明した。つまり、トレンドラインは切り上がる安値と安値、切り下がる高値と高値を結ぶことによって引くことができる。

■上昇トレンド(画像1)

上昇トレンド


■レンジ相場から下降トレンドへの移行(画像2)

レンジ相場から下降トレンド

これらの画像を見ると分かるが、切り上がる安値を複数結んだトレンドライン(画像1)、切り下がる高値を複数結んだトレンドライン(画像2)が引いてある。
そして、これらのトレンドラインを見て、現在のトレンドが上昇なのか下降なのかが分かる。(トレンドなしの場合はトレンドラインは引けない)
ちなみに、トレンドラインを引く場合、上昇・下降それぞれ3箇所以上で結べるラインが望ましく、それ以上になればなるほど現在のトレンドが強力であることが分かる。

FXトレードでは利益確定しなければならない

FXトレードでは、上昇や下降トレンドが一旦収束してからの反転がどこまであるのかを予測するために、フィボナッチ指数が有効だ。
フィボナッチで、38.2%まで上昇する、または50%や61.8%まで上昇するなど、トレンドの反転がどこまで続くのかについて、数値で分かり易く把握することができる。
言葉では分かっていても実例で説明しないと分からないという人もいるかも知れないので、以降でフィボナッチ指数を使った利益確定(以下利確)ポイントについて説明する。フィボナッチは結構使える局面があるので、是非覚えておこう。

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